だいさく NOSAI獣医日記

強みをみつけ、チャレンジを与えられる獣医でありたい

聡明な人間よりも、深みのある人間

「医者は聡明な人間ではなく、深みのある人間が良い。深みをもて。」

韓国ドラマ、チャングムの誓い34話で、シン・イクピル教授が主人公のチャングムに伝えた言葉です。

この言葉は、獣医師として自分が大切にしていることで、目指すところでもあります。

こどもの頃、水曜日のドラゴンボール、金曜日のドラえもん、土曜日の加トちゃんケンちゃんごきげんテレビを見るのが楽しみでしょうがなかったのと同じくらい、大学時代の獣医学科の4-5年のころだったと思いますが、毎週木曜日、このチャングムの誓いを見るのが楽しみでしかたなかったです。

余談はさておき、なぜ言葉を今回引用してきたかについて説明します。

ここからは自分の考えであり、賛否両論あると思いますので、参考にしていただく程度で読んでいただければ幸いです。

 

このような出来事がありました。

往診依頼があり、1人の獣医師が向かい、診察しました。

患畜を丁寧に診て、この病気です、と伝えた。

そして、それを治すための治療を行った。

しかし、治りが悪く、農家さんは不信感を持ち始めた。

時間は少しかかり、患畜は痩せてしまったが治癒し、経過観察となった。

 

この出来事で問題だったのが、治りが悪かったことではありません。

勉強し、知識もあり、責任感もあり、丁寧に患畜も診て、農家さんと会話もしっかりできる獣医師ですが、欠けていた点が、自分一人で診断し、診療を進めていった点です。

農家さんと話しをしてはいますが、何年も牛や馬を間近でみている農家さんが経験から「この病気ではないかい」と話しても、「私はこの病気だと思うので、この治療でいきます」と決め、農家さんの意向を加味しない診療姿勢で進めた点です。

獣医師として、的確な診断をし治療方針を決めることは非常に重要なことです。しかし、自分は、それをどのような姿勢・気持ちで行っているかがより重要であると思います。

自分は患畜を診る前に農家さんへの問診時間を大切にし、次に患畜を診て、そのあと、さらに農家さんに聴き取りを行い、農家さんと診断を進めて、治療方針を決定します。この対話の中で、自分はこの病気だと思いますので、この治療方法で行こうと思いますと話しますが、農家さんもこの病気ではないかと話す場面があります。農家さんが思った病名が間違っていたり、その治療方針だと牛や馬の治りが悪い、だめになってしまう可能性が高いと自分が判断した場合は、「それは間違っているのでやめましょう」と言いますが、もしその判断が危険な範疇に入るような進め方ではない場合、農家さんからこの薬を与えるのはどうと相談され、最高ではない時もありますが、それは自分も患畜を治す方法のうちの一つだと判断した場合は、「そうですね、それでまずは行ってみましょうか」と話したりして、農家さんの意向をその場面場面に応じて比率を変えながら組み入れ診療します。

なので、自分のことを診断や治療を農家さんまかせな無責任な獣医師だと思われる方もいらっしゃると思います。

しかし、牛や馬を養っている農家さんは牛や馬が財産でありそれで生計を立てていらっしゃるプロである以上、農家さんから多くの情報を聴き取らない、農家さんの意向をあまり取り入れないで獣医師が決めていく姿勢は、自分は好きではありません。

この農家さんは、自分の意向を組み入れてくれた上で治りが悪いのだったら、不信感を持たれなかったですが、獣医師が一人で決めていったために、不信感が生まれたと、その農家さんから自分は話を受けました。

非常に悪い言い方ですが、獣医師は一歩間違えれば農家さんを潰してしまうことができます。自分も、牛群の餌設計を勉強して臨んだつもりが、誤ったやり方で、虚弱子牛を生ませてしまい、2頭も死なせてしまった経験が最近でもあります。

なので、頭が良く、知識が豊富で、なんでもできる獣医師よりも、謙虚な姿勢で、畏れをもち、だから勉強をし、農家さんとの会話ではなく対話を大切した上で診断治療を行う姿勢も常に持つことを自分は大事にしていきたいし目指したいものであり、そのような姿勢を持つことの大事さを伝えることが必要であると自分が感じた後輩には伝えていきたいです。

 

 

 

 

 

 

 

新しい一歩

今年度から、新しい仕事を担当することになりました。NOSAIを辞めた訳ではありません😅

全国農業共済協会(NOSAI協会)出版の家畜診療誌の中央編集委員です。

これまでは、地方編集委員を担当し、誌面に取り上げてほしい記事を自分で考えたり、NOSAI内の獣医師に案を募集したり相談したりして提案していました。

中央編集委員の役割は、

①地方編集委員からの提案を委員会で採用するか否か。

②採用する場合どの先生に原稿を依頼するか。

③その先生に誰が連絡し相談をするのか。

④全国の獣医師からの論文投稿の査読をだれが行うのか。

などを話し合う会議です。

このような普段の生活をしているだけでは経験できない仕事を、前任の先生から後任として自分を選んでいただき、本当に感謝の気持ちで一杯です。

中央編集委員会の先生方は知らない人はいないのでは、という方々ばかりで、会議が終わって妻に電話したら、「久しぶりにすごい緊張してたね」と言われました。でも、地元のNOSAI診療所にいるだけでは経験できないことなので、新人に戻った気持ちでチャレンジ精神を大事にし、何年目とか関係なく外に出る新しい一歩にチャレンジしました。

自分は新人時代から今に至るまで、この家畜診療誌で様々な情報を得ることができ技術を高めることができたと実感しています。

なので、少しでも家畜診療に携わる獣医師先生方の診療の役に立てるような興味深い記事を掲載できるように、家畜診療誌の制作に全力で取り組みたいと思います。

これで現在の自分の仕事は、以下の3つになりました。

①NOSAI北海道の家畜診療所の獣医療(本業)

②NOSAI北海道の獣医師教育プログラム構築プロジェクトチーム

③家畜診療誌の中央編集委員

自分は正直頭が切れる賢い人間ではなく、勉強ができるわけでもなく、効率がいい人間でもないですが、継続する力は養ってきた人間だと思っています。

仕事は増えていますが、与えられた仕事を粘り強く継続して、貢献していきたいです。そして与えられた仕事の中から自分の「志事」になるかもと感じたものには、これからも積極的にチャレンジしていこうと思います。

兄貴が日本サッカー協会指導者ライセンスB級取得!

嬉しいことがありました!!!

兄貴が日本サッカー協会(JFA)の指導者ライセンス制度の中のB級を取得しました!!!

C級を取得してから5年間かけてB級を取得しましたが、さすがにB級の内容は本当に難しく大変だったとのことです。

兄貴は地元の役場の一職員で、同じカリキュラムを受講した人たちは現役の大学生や、サッカーの実績がすごい人ばかりが集まってきていて、40歳を超える人は少数だったとのことです。うれしいことに自分の高校時代の同期だった人も参加して、すごい指導力のある男になっているよと兄貴が言って、卒業した後もみんな頑張っているんだなと感慨深い気持ちになりました。

そのような人たちがいる中で、取得できたのなんでだろうと兄貴に聞いたら、「継続して講習会に参加し続け、そのがんばりが認められたんじゃないか」と自己分析していました。

ライセンス取得までのカリキュラムの内容は医学内容も含め多岐にわたり非常に多かったとのことですが、最も強く話していたポイントが以下の内容です。

「一つのプレーで問題が起きた時に、そのプレーに対して、その選手だけ(On)にフィードバックする。また、なぜ生まれたのかを、その選手に焦点を当て選手に伝える」

これは、サッカー場でよく見る光景です。

今のプレー良かったよ!

なんだ今のプレーは!

と本人だけに伝えるなどです。

しかしながら、B級を取得する過程は、これでは足りないとのことです。

「その人だけに焦点を当てるのではなく、その人以外の選手の動き(Off)まで考える。またそのプレーが起きた時に、そのプレーがなぜ起きたのかを、それまでの流れを遡り、本当の原因を探す。また、その探す過程においても、コーチがあれこれ説明するのではなく、問いかけで、選手たちに考えさせ、選手たちが自分たちで気づけるのを手助けする指導方法を実際の高校や大学のサッカー部に行って実技練習する」という、本当に視野を広く持つことの重大さと大変さ、ティーチングとコーチングを上手く使いこなす力を養成する内容だったとのことです。

サッカーを通じて、選手である子供たちの自立、また成長を本当に育むためには、このような指導力を身に着ける必要があることを知り、これは、入社してくる獣医師に対しても同じだなと兄貴と話していて思いました。

獣医師は国家ライセンスではありますが、指導力とは正直別物です。

獣医師にも、JFAから学んで指導者養成カリキュラムなどを日本獣医師会で作るのはどうでしょうか(笑)? 

 

最新論文タイトル紹介(2022年1月号)

自分がちょっとだけ自分の強みだと感じている分野である牛の繁殖や栄養、子牛について自分が興味をもった最新の論文のタイトルを日本語で紹介させていただいています。少しでも日々の診療の参考にしていただければ幸いです。全て英語ですが、全文読めるのもたくさん含まれています。

 

Animal Reproduction Science  January 2022

 

Evaluation of ImageJ software in ultrasonic image analysis: Follicular and luteal morphological characteristics of cattle

超音波画像解析におけるImageJソフトウェアの評価:牛の卵胞および黄体の形態学的特徴

 

Reproduction in Domestic Animals  January 2022

 

A personal view on basic education in reproduction: Where are we now and where are we going?

繁殖の基礎教育に関する個人的な見解:私たちは今どこにいて、どこに行くのか?

 

Selective use of a modified pre-synchronization-Ovsynch and resynchronization reproductive strategy in dairy herds: A field application study

乳牛群における修正プレシンク-オブシンクおよびリシンクの選択的使用:フィールド適用研究

 

Exogenous progesterone-dependent modulation in the follicular dynamics of Bos indicus cattle undergoing repeated ovum pick-up sessions

繰り返しOPUを経験しているBos-indicus牛の卵胞動態における外因性プロジェステロン依存性の調節

 

Theriogenology  January 2022

 

Quantitative and functional dynamics of circulating and endometrial polymorphonuclear leukocytes in healthy peripartum dairy cows

健康な周産期乳牛における循環および子宮内膜多形核白血球の定量的および機能的動態

 

The impact of the cavitary corpus luteum on the blood progesterone concentration and pregnancy rate of embryo recipient heifers

胚レシピエントの未経産牛の血中プロゲステロン濃度と妊娠率に対する内腔黄体の影響

 

Progesterone release profile and follicular development in Nelore cows receiving intravaginal progesterone devices

膣内プロジェステロン製剤を使用されているネロール牛におけるプロジェステロン放出状況と卵胞発育

 

Journal of Dairy Science  January 2022

 

Meta-analysis of rumination behavior and its relationship with milk and milk fat production, rumen pH, and total-tract digestibility in lactating dairy cows

泌乳中の乳牛における反芻行動とその牛の乳および乳脂肪産生、ルーメンpH、および総消化率との関係のメタ分析

 

Milk metabolites and fatty acids as noninvasive biomarkers of metabolic status and energy balance in early-lactation cows

泌乳初期の乳牛における代謝状態とエネルギーバランスの非侵襲的バイオマーカーとしての乳代謝物と脂肪酸

 

Effects of feeding rumen-protected linseed fat to postpartum dairy cows on plasma n-3 polyunsaturated fatty acid concentrations and metabolic and reproductive parameters

ルーメンバイパス亜麻仁油を分娩後の乳牛に与えることによる血漿n-3多価不飽和脂肪酸濃度と代謝および繁殖パラメーターへの影響

 

Relationships between management factors in dairy production systems and mental health of farm managers in Japan

日本の酪農生産システムにおける管理要因と農場経営者のメンタルヘルスとの関係

 

Genomic loci and genetic parameters for uterine diseases in first-parity Holstein cows and associations with milk production and fertility

初産ホルスタイン牛の子宮疾患のゲノム遺伝子座と遺伝的パラメータおよび乳生産と受胎性との関連

 

Effect of feeding single-dam or pooled colostrum on maternally derived immunity in dairy calves

乳用子牛のおける母牛由来の免疫に対する母牛または保存初乳の給餌の影響

 

 

Development of ruminating behavior in Holstein calves between birth and 30 days of age

出生から30日齢までのホルスタイン子牛における反芻行動の発達

 

Effects of postpartum milking strategy on plasma mineral concentrations and colostrum, transition milk, and milk yield and composition in multiparous dairy cows

分娩後の搾乳戦略が、経産乳牛の血漿ミネラル濃度と初乳、移行乳、および乳量と組成に及ぼす影響

 

Cytological endometritis diagnosis in primiparous versus multiparous dairy cows

初産牛と経産牛の細胞学的子宮内膜炎の診断

 

Factors influencing how Canadian dairy producers respond to a downer cow scenario

カナダの酪農家はダウナー牛のシナリオにどのように反応するかに与える要因

 

M-score and wound healing assessment of 2 nonantibiotic topical gel treatments of active digital dermatitis lesions in dairy cattle

乳牛の活動性趾皮膚炎病変に対する2つの非抗生物質局所ゲル治療のMスコアと創傷治癒の評価

 

β-Hydroxybutyrate impairs neutrophil migration distance through activation of a protein kinase C and myosin light chain 2 signaling pathway in ketotic cows

β-ヒドロキシ酪酸は、ケトン牛のプロテインキナーゼCおよびミオシン軽鎖2シグナル伝達経路の活性化を通じて好中球の遊走距離を損なう

 

Effects of restricted dietary phosphorus supply to dry cows on periparturient calcium status

周産期のカルシウム状態に対する乾乳牛への食餌リン供給制限の影響

 

Effect of gonadotropin-releasing hormone administered at the time of artificial insemination for cows detected in estrus by conventional estrus detection or an automated activity-monitoring system

従来の発情検出または自動活動監視システムにより発情期に検出された乳牛の人工授精時に投与されたGnRH製剤の効果

 

Lipopolysaccharide induces lipolysis and insulin resistance in adipose tissue from dairy cows

LPSは乳牛の脂肪組織に脂肪分解とインスリン抵抗性を誘発する

 

Occurrence and greater intensity of estrus in recipient lactating dairy cows improve pregnancy per embryo transfer

レシピエントの泌乳中の乳牛における発情の発生とより強い強度は、胚移植あたりの妊娠を改善する

 

Effects of progesterone concentrations and follicular wave during growth of the ovulatory follicle on conceptus and endometrial transcriptome in dairy cows

乳牛の受胎産物および子宮内膜トランスクリプトームに対する排卵卵胞の成長中のプロゲジェステロン濃度および卵胞波の影響

 

Physiological adaptations in early-lactation cows result in differential responses to calcium perturbation relative to nonlactating, nonpregnant cows

泌乳初期の乳牛における生理学的適応は、泌乳していない、妊娠していない乳牛と比較して、カルシウム摂動に対する反応の違いをもたらす

 

Journal of Reproduction and Development  January 2022

 

Direct effects of linoleic and linolenic acids on bovine uterine function using in vivo and in vitro studies

invivoおよびinvitro研究を使用したウシ子宮機能に対するリノール酸およびリノレン酸の直接効果

 

Impaired placentomal interferon signaling as the possible cause of retained fetal membrane in parturition-induced cows

分娩誘発牛における胎盤停滞の考えられる原因としての胎盤インターフェロンシグナル伝達の障害

 

Journal of Animal Science  January 2022

 

Assessment of diagnostic accuracy of biomarkers to assess lung consolidation in calves with induced bacterial pneumonia using receiver operating characteristic curves

ROC曲線を使用して、細菌性肺炎が誘発された子牛の肺硬変を評価するためのバイオマーカーの診断精度の評価

 

Effect of bupivacaine liposome suspension administered as a local anesthetic block on indicators of pain and distress during and after surgical castration in dairy calves

乳用子牛の外科的去勢中およびその後の痛みと苦痛の指標に対する局所ブロック麻酔薬として投与されたブピバカインリポソーム懸濁液の効果

 

ビタミンA欠乏と大腸菌性下痢症の関係

わかってはいましたが、馬の繁殖シーズンが始まると、がらりと生活リズムが変わり、如何に睡眠をとるかばかり考えてしまい、なかなか調べたり書いたりする時間がとれず、久しぶりの記事です。

今回は、「ビタミンA」について考える機会がありました。

黒毛子牛生産農家さんで、1年ほど前から、生後10日前後で大腸菌性下痢症と診断する子牛が明らかに増えた農家さんがいらっしゃいました。大腸菌性下痢症と診断した理由は、一気に悪くなる子牛の症状や下痢の質、また家畜保健衛生所の先生方に毎回検査をしていただき、ロタやクリプト、コロナではなく病原性大腸菌が明らかに悪さをしたなという結果があったからです。このような子牛が明らかに増えました。

正直、生まれてくる子牛は体格も立派で胸腺も大きく、血液検査の結果、初乳からもらう免疫の吸収状況も良好であり、さらに分娩房は清潔で、牛床は乾燥し、石灰塗布もされており、キレイにされている方です。

このような状況で、なぜ大腸菌性下痢症が増えてしまったのか?

大腸菌が口に入らなければそもそも感染しない」ので、それだったらこの農家さんは、環境もキレイにされ、子牛も胸腺が大きく初乳もしっかり飲め、そう簡単に大腸菌性下痢症にはならないのではと自分は思い、なぜ増えてしまったのかわからない状態が続きました。

大腸菌が悪さをしているんだなという現状を知ることができましたが、根本的な問題を解決できない状態が続く中、分娩後の牛の初回発情が来ない牛が増え、また授精できても受胎率が以前より低くなってきていたので、その原因を探るための一つとして代謝プロファイルテストを行い、繁殖に影響を及ぼすビタミンAも検査項目に追加し検査しました。(本当は血漿ベータカロチン濃度を調べたかったのですが、1頭8000円!もかかるとのことで断念しました)

その結果、妊娠末期(分娩予定2か月前から分娩予定日)の血漿中ビタミンA濃度がみな低い値なことにびっくりしました!

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成牛の血漿中ビタミンAの正常値は、82~198 IU/dl(1)、宮崎県における黒毛和種繁殖雌牛のビタミンA濃度は、85.1±19.8 IU/dl(平均±標準偏差)と記述され(2)、また黒毛和種繁殖牛では80 IU/dl 未満は低いという報告もあります(3)。分娩時に胎児死だった母牛のビタミンA濃度は80 IU/dlより低い牛の割合が多いと報告されています(4)。

今回、4頭とも80 IU/dl未満であることから、妊娠末期の牛たちはビタミンAが低いと判断して良いと考えました。

そこで、なぜビタミンAが低くなってしまったのか、その理由を考えてみました。

妊娠末期に濃厚飼料の増し餌は行っていましたが、今までビタミン製剤などを補給していませんでした。しかし、最も重要と自分が思ったのが、維持期(妊娠末期でも授乳期でもない)の牛たちも71.9±11.9 IU/dlと全体的に低い値でした。この維持期の牛は、1番牧草と2番牧草併用の乾草主体で、添加剤としてビタミンAの補給はない状態でした。濃厚飼料もそれほど給与しないので、乾草からのビタミンAの摂取が主体であるとなると乾草中のビタミンA含量が重要になりますが、残念なことに調べていません。しかし、牧草が乾燥すればするほどビタミンA含量は少なくなってしまうといわれています。まだ確実ではありませんが、維持期は約5~6か月という長い期間あるので、この長期間欠乏が続くのは非常に影響を与えているのではと推測しました。授乳期はビタミン製剤を給与されていたので、92.4±11.3 IU/dlと正常値の範囲にいる牛が増えました(しかし、繁殖障害の発生率が低いと言われている132 IU/dlにはどの牛も達していませんでした)(5)。

では、実際にビタミンAが欠乏したら体の中では何が起きてしまうのでしょうか?

粘膜や上皮の細胞膜の変性、骨の発達障害、免疫障害、繁殖障害など様々な悪影響を及ぼし、目が見えなくなるのも有名です(6-10)。ビタミンAが不足している親牛から死産で生まれた胎子は、肺、腸、膀胱などの粘膜細胞に異常があったとのことです(11)。

また母牛が長期間不足すると、新生子牛もビタミンA不足になると言われています(12)

発情や受胎など繁殖に対するビタミンAやの話は非常に有名であり、多くの農家さんがビタミン剤を使用し補給されていると思います。ですが、子牛の大腸菌性下痢症とビタミンAの直接的な具体的な関係はあるのかは自分の中では不明でした。

それについて調べていたら興味深い論文を見つけました。

引用元 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov

この論文では、生後2~3ヶ月と、一般的な大腸菌性下痢症の発症時期とは異なりますが、ビタミンA欠乏症の子牛は、大腸菌の2次感染を受けやすい状態になっているということを、血液検査、組織検査、糞便培養検査を用いて証明された内容でした。

この論文において、下痢症とビタミンA欠乏症の関係について以下のように考察されています。

感染によって損傷を受けた粘膜バリアの正常な再生を妨げ、免疫細胞の機能を低下させることにより、免疫能力を損なうといわれています(13, 14)。

それゆえ、下痢症においてビタミンAは、損傷した粘膜上皮の再生を促進し、好中球とマクロファージの食作用活性を高める可能性があり、人の小児において、下痢の発生や期間を減少させると報告されています(15, 16)。また、ラットやヒヨコを用いた研究において、難治性下痢はビタミンA欠乏症と病原性大腸菌の両方に起因する可能性があると報告されています(17, 18)。

本論文ではこれらの症状を示した子牛と母牛への対策として、①親牛にビタミンAを200000 IU(1か月に1回)筋注、②子牛に50000 IU(1か月に1回)筋注と抗菌性物質の投与を行ったところ、回復する子牛が増え、また大腸菌の二次感染を効果的に制御することができたとのことです。

上記の理由から、本論文では、ビタミンA欠乏症が腸の粘膜バリアを阻害し、子牛の免疫力を低下させ、子牛を大腸菌に感染しやすくさせたと結論づけていました。

二次感染と一次感染の違いはありますが、大腸菌に対する感染のしやすさとビタミンA欠乏症の関係という点では、参考にできる論文ではないかと自分は思いました。

そこで、これらの内容を参考にし、今回の黒毛和種子牛生産農家さんでは、維持期の牛たちへの定期的なビタミンAの補給と、妊娠末期~初回授精までの牛たちへはビタミンAの原料となるベータカロチン製剤を開始することにしました。これから生まれてくる子牛たちが、その給与を開始して1か月くらい経過して生まれるので、どのような反応を示すのか観察し効果を検証していく流れです。

繁殖障害対策のために検査したはずの血漿中ビタミンA濃度が、子牛の大腸菌性下痢症の対策につながるかもしれないという、正解かどうかはまだわかりませんがこのチャンスを活かしたいと思います。

 

参考文献

  1. Frye, T. M., Williams, S. N., Graham, T. W. 1991. Vet. Clin. North Am. : Food Anim. Pract. 7: 217–275.
  2. 上松瑞穂. 2017. 黒毛和種繁殖雌牛の血液代謝プロファイルテルト. 臨床獣医. 68-74
  3. Sekizawa, F., Sawai, K., Tanaka, M., Okuda, K. 2012. Relationship between embryo collection results after superovulation treatment of Japanese Black cows and their plasma β-carotene and vitamin concentrations. J. Reprod. Dev. 58: 377–379.
  4. UEMATSU, M., KITAHARA, G., SAMESHIMA, H., OSAWA, T. 2016. Serum selenium and liposoluble vitamins in Japanese Black cows that had stillborn calves. J. Vet. Med. Sci. 78(9): 1501–1504
  5. 明田川寛道. 1994. 血中β-カロチン及びビタミンAが採卵成績に及ぼす影響. 新潟畜試験報. 10: 15-22
  6. See, A.W., Kaiser, M.E., White, J.C., Clagett-Dame, M. 2008. A nutritional model of late embryonic vitamin A deficiency produces defects in organogenesis at a high penetrance and reveals new roles for the vitamin in skeletal development. Dev. Biol. 316(2):171–190
  7. Stephensen, C.B. 2001. Vitamin A, infection, and immune function. Annu. Rev. Nut. 21:167–192
  8. Clagett-Dame, M., DeLuca, H.F. 2002. The role of vitamin A in mammalian reproduction and embryonic development. Annu. Rev. Nutr. 22:347–381.
  9. Gallina, A.M., Helmboldt, C.F., Frier, H.I., Nielsen, S.W., Eaton, H.D. 1970. Bone growth in the hypovitaminotic A calf. J. Nutr. 100(1):129–141.
  10. Donkersgoed, J.V., Clark, E.G. 1988. Blindness caused by hypovitaminosis A in feedlot cattle. Can. Vet. J. 29(11):925–927
  11. Angelov, A. K. 1983. Morphological changes in the placenta and in fetuses in cows with hypovitaminosis A. Vet. Med. Nauki 20: 54–60
  12. Hill, B., Holroyd, R., Sullivan, M. 2009. Clinical and pathological findings associated with congenital hypovitaminosis A in extensively grazed beef cattle. Aust. Vet. J. 87(3):94–98.
  13. Twining, S.S., Schulte, D.P., Wilson, P.M., Fish, B.L., Moulder, J.E. 1997. Vitamin A deficiency alters rat neutrophil function. J. Nutr. 27(4):558–565
  14. Thurnham, D.I., Northrop-Clewes, C.A., McCullough, F.S., Das, B.S., Lunn, P.G. 2000. Innate immunity, gut integrity, and vitamin A in Gambian and Indian infants. J. Infect. Dis. 182(Suppl 1):S23–S28.
  15. Sircar, B.K., Ghosh, S., Sengupta, P.G., Gupta, D.N., Mondal, S.K. 2001. Impact of vitamin A supplementation to rural children on morbidity due to diarrhoea. Indian J. Med. Res. 113:53–59
  16. Barreto, M.L., Santos, L.M., Assis, A.M., Araujo, M.P., Farenzena, G.G., Santos, P.A., Fiaccone, R.L. 1994. Effect of vitamin A supplementation on diarrhoea and acute lower-respiratory-tract infections in young children in Brazil. Lancet, 344(8917):228–231.
  17. Yang, Y., Yuan, Y., Tao, Y., Wang, W. 2011. Effects of vitamin A deficiency on mucosal immunity and response to intestinal infection in rats. Nutrition, 27(2):227–232.
  18. Friedman, A., Meidovsky, A., Leitner, G., Sklan, D. 1991. Decreased resistance and immune response to Escherichia coli infection in chicks with low or high intakes of vitamin A. J. Nutr. 121(3):395–400

「時間」と「お金」を何に投資しますか?

最近、老後の資金を考える機会があり、投資について改めて見直すことがありました。

今回は、そのような株や債券などに対する投資ではなく、ローリスクにもかかわらずハイリターンである夢のような投資である「自己投資」について自分が考えることをまとめてみました。

 

「自己投資」とはなんでしょうか?

自己投資とは、自分の「時間」と「お金」を自分のさらなる成長のために使うこと、だと自分は考えます。

にもかかわらず、自分は、「時間」と「お金」の両方をパチンコ・スロットに注ぎ込むという大学生から続く生活を辞められず、ずーと続けていました。そのため、これに気づくのに、獣医師として社会で働き始めてから5年ほどかかりました。

自分が自己投資の大切さに気づくまで5年という長い年月かかってしまった失敗を、これからの若い獣医師の先生方に知ってもらうことで、自己投資の重要性に早めに気づいてもらい、自分とは違う他の失敗を経験して、どんどん失敗を次の世代に繋げて活かしてもらいたいと思います。

でも、そもそも産業動物獣医師にとって「自己投資」がなぜ大事なのでしょうか。

意識高い系だけの人間がやっていればいいのでは、と思われる方もいらっしゃると思いますが、そこまで意識高い系でなくても大事なんじゃないかと自分は考えます。

その理由は、産業動物臨床獣医師「社会的役割」です。

産業動物臨床獣医師として社会の中で働いている以上、その社会的役割を果たすことは必須です。そしてその役割は、「農家の問題解決」に尽きるのではと自分は考えます。

農家の問題解決のために動き始め、その動いている過程自体は確かに素晴らしいです。しかしながら、動くだけでは不十分で、問題が解決されたという「結果」を出さないと社会的役割を本当に果たせているとは言い難いと自分は考えます。

それゆえ、その結果を出すための手段として、自己投資が大事であると自分は考えます。これは、7つの習慣の中の第7の習慣である「刃を研ぐ」が非常に参考になると思います。刃を研ぐことは、「成果」を生み出すその人自身の能力を高めることであり、「自分の人生に対してできる最大の投資である」、ということをスティーブン・R・コヴィー先生も7つの習慣で述べられていました。

個人でやろうと思えばできる(影響を与えることができる)のは、具体的には以下の3つであることが述べられています。

①肉体的側面(体):元気・健康でいるためのへの投資

②精神的側面(心):精神を良い状態でいるための投資

③知的側面(技):知性や知識を広め深めるための勉強への投資

今思えば、パチンコやスロットをやっていたのは②への投資だったかもと思っちゃっています(笑)。まっやり切った分、今はもういいかなと(笑)。でももったいない時間の使い方をしていたなぁと少し後悔しているの事実です。②ばっかりで、その分①や③が疎かになっていました。

現在、自分の中で最も大切にしているのは、やはり①です。元気・健康でなければ、心にも余裕がなく、言動が感情的・反応的になってしまいます。そうなると、農家さんや同僚を理解しようとする気持ちが低くなり、相手に対する対応が良いとはいえず、コミュニケーションが上手くいかない自分がいます。自分はこのような経験をするたびに、体の調子を整えることの大事さを痛感し、反省を繰り返しています。

精神的側面の②に投資することで、その人が人生において大事にしている考え方や価値観に向かって、その人自身を繋いでくれる源となるものを引き出す力を養うことができます。なので、方法は人それぞれですが、自分の精神が気持ちよくなり、安定するような行動にお金や、特に「時間」を投資することは必要なことです。

自己投資を何に、どの程度、どのように行うのかは、皆それぞれだと思いますし、何が良いかとか正解はその人次第であると自分は思います。

自分たちは獣医師である前に一人の人間であり、家族との時間や自分の趣味を最も大切にし一杯楽しむことは非常に大事で、自分もそこを最も大事にしています。

しかし、臨床獣医師として農家の問題解決を行う能力を高めるにあたっては、①②の上にさらに③が必要で大切だと自分は考えます。知らなかったり、より良い方法があるかもなど疑問に感じたら、獣医師に聴いたり、教科書を読んだり、講習会に行ったり、今ならオンライン講座が数多く開催されています。また、そのような疑問や新しいことを創造することに対して、関連する大量の論文を新しい順に読み今現在どこまで調べられているのか、今はどのあたりがトレンドなのかを勉強することは、今後の自分の知識と技術に「幅と深み」を持たせることができると自分は思います。そのために「時間」と「お金」を投資する必要があります。教科書を買うお金は必要で、新人時代は給料も安いので、手が出しにくい気持ちもわかりますが可能な限り参考となる教科書を購入し、また論文は嬉しいことに結構無料で見ることができます。本当に必要であれば1本3000円前後ですので購入すればいいと思います。

「勉強」で知って理解でき、実践できる程度であれば、それで農家の問題を解決でき、臨床獣医師としての役割を果たすことができます。しかしながら、いくら「勉強」しても現時点の獣医療ではまだ不明な病気、今の時代に合ったより良い方法の創出、また農家の悩みや希望に応えられないことが実際の臨床現場には数多く存在するのは多くの臨床獣医師が感じていると思います。この時に、臨床獣医師が行う「研究」が始まると私は考えます。実際私自身の「牛の繁殖関連の研究」もそのような状況を打破したい思いから始まり、研究7年目に入ったところで大学院に進学し、「時間」と「お金」をさらに投資しました。特にお金は5年で350万程度かかったと思います。正直この投資はかなり家計を圧迫させましたが、なんとか家族皆で乗り切ることができました。とにかく「時間」を投資し、博士論文を完成するにあたって研究11年間で読んだ繁殖関連論文数は数えてみたら393本でした。これが多いか少ないかは別として、学ぶことが目的ではなく、学んで診療に活かし、世の中の繁殖管理の役に立てる情報を提供するというOutputすることが根底にありました。OutputするためにはInputとしてこの程度の量の論文を読み続け考察することで頭を整理する必要が、繁殖分野の世界を全然知らなかった自分の力量的には必要でした。

このように、一つの分野だけでも深く追求することで、より「農家の問題解決」をする力を高められる可能性があると自分は考えます。しかし勉強・研究したことがすぐに発揮できるとは限りません。役に立つのは数年後かもしれません。しかしながら、「やり抜く」ことで、小さいながらも結果が出始め、自分自身も満足感と存在価値をさらに感じることができ、その結果自己肯定力が高まり、日々の生活が充実していくという良い流れが生まれると自分は思います。

今回は、自己投資について、自分なりの考えをまとめさせていただきました。最後までお読みいただきありがとうございます。考え方は人それぞれですが、今現在の自分や今後の自分に対して悩んでいる方、特に若い獣医師の先生方の参考になれば幸いです。

最後にこの言葉を残したいと思います。

自分の「時間」と「お金」を何に投資しますか?

 

最新論文タイトル紹介(2021年12月号)

毎月、自分が所属するNOSAI掲示板に、自分がちょっとだけ自分の強みだと感じている分野である牛の繁殖や栄養、子牛について自分が興味をもった最新の論文のタイトルを獣医師仲間に紹介させていただいています。その内容をこのブログでも紹介させていただき、少しでも日々の診療の参考にしていただければ幸いです。

 

Animal Reproduction Science  December 2021

 

Evaluation of the 7 & 7 Synch and 7-day CO-Synch + CIDR treatment regimens for control of the estrous cycle among beef cows prior to fixed-time artificial insemination with conventional or sex-sorted semen

従来型または性選別精液による定時人工授精前の肉用牛の発情周期を制御するための7&7Synchおよび7日間のCIDR-CO-Synch処置の投与計画の評価

 

A reliable method using the cytobrush for diagnosis of subclinical endometritis in dairy cattle during the late lactational period

泌乳後期の乳牛における潜在性子宮内膜炎の診断に対してサイトブラシを使用した信頼性のある方法

 

Reproduction in Domestic Animals December 2021

 

The role of forskolin as a lipolytic stimulator during in vitro oocyte maturation and the in vitro embryo production of livestock

invitroにおける卵母細胞成熟およびinvitroにおける胚生産中の脂肪分解刺激剤としてのフォルスコリンの役割

 

Clinical endometritis with Trueperella pyogenes reduces reproductive performance and milk production in dairy cows

Trueperella pyogenesによる臨床型子宮内膜炎は、乳牛の繁殖成績と乳量を低下させる

 

Effect of flunixin meglumine treatment during and after embryo transfer on the pregnancy rate in cattle

胚移植中および移植後のフルニキシンメグルミン治療が牛の妊娠率に及ぼす影響

 

Theriogenology December 2021

 

Supraphysiological concentration of urea affects the functional competence of Holstein-Friesian (Bos taurus) sperm

尿素の超生理学的濃度は、ホルスタイン-フリージアン(Bos taurus)精子の機能的能力に影響を与える

 

Postpartum cows showed high oocyte triacylglycerols concurrently with high plasma free fatty acids

分娩後の乳牛は、高血漿遊離脂肪酸と同時に高卵母細胞トリアシルグリセロールを示した

 

A retrospective study of twin pregnancy management in mares

牝馬における双子の妊娠管理の後ろ向き研究

 

Resynchronization of follicular wave using long-acting injectable progesterone or estradiol benzoate at 14 days post-timed AI in Bos taurus x Bos indicus beef heifers

Bos taurus x Bos indicus

未経産牛における定時人工授精14日後の長時間作用型注射用プロジェステロンまたは安息香酸エストラジオールを使用した卵胞波の再同期化

 

Prevention of retained fetal membranes and improvement in subsequent fertility with oxytocin administration in cows with assisted calving

分娩介助された牛におけるオキシトシン投与による胎盤停滞の予防と分娩後の受胎性の向上

 

 Journal of Dairy Science December 2021

 

Reducing metabolizable protein supply: Effects on milk production, blood metabolites, and health in early-lactation dairy cows

代謝可能なタンパク質供給の減少:泌乳初期の乳牛の乳量、血液代謝、および健康への影響

 

Effects of oral administration of timothy hay and psyllium on the growth performance and fecal microbiota of preweaning calves

離乳前の子牛の成長能力と糞便微生物叢に及ぼすチモシー乾草とオオバコの経口投与の影響

 

Tributyrin supplementation in pasteurized waste milk: Effects on growth performance, health, and blood parameters of dairy calves

完全低温殺菌されたミルクへのトリブチリン補給:乳用子牛の成長能力、健康、および血液パラメーターへの影響

 

Increasing doses of carbohydrases: Effects on rumen fermentation, nutrient digestibility, and performance of mid-lactation cows

カルボヒドラーゼの投与量の増加:ルーメン発酵、栄養素消化率、および泌乳中期の乳牛の成績への影響

 

Abomasal infusion of corn starch and β-hydroxybutyrate in early-lactation Holstein-Friesian dairy cows to induce hindgut and metabolic acidosis

後腸および代謝性アシドーシスを誘発するための泌乳初期のホルスタイン-フリージアン乳牛におけるコーンスターチおよびβ-ヒドロキシ酪酸の第四胃注入

 

Effect of Gammulin supplementation during the first 24 d of life on health, growth, and first-lactation performance of Holstein cows

ホルスタイン牛の健康、成長、および最初の泌乳成績に対する生後24日間のGammulin補給の影響

 

Prepartum level of dietary cation-anion difference fed to nulliparous cows: Acid-base balance, mineral metabolism, and health responses

未経産牛に給与されたDCADの分娩前レベル:酸塩基平衡、ミネラル代謝、および健康の反応

 

Administration of internal teat sealant in primigravid dairy heifers at different times of gestation to prevent intramammary infections at calving

分娩時の乳房内感染を防ぐための、様々な妊娠時期における初産予定の未経産牛への内服乳頭シーラントの投与

 

Effect of body condition change and health status during early lactation on performance and survival of Holstein cows

ホルスタイン牛の成績と生存率に対する泌乳初期の体調変化と健康状態の影響

 

Pain in the weeks following surgical and rubber ring castration in dairy calves

乳用子牛の外科的およびゴムリング去勢後の数週間の痛み

 

Integration of statistical inferences and machine learning algorithms for prediction of metritis cure in dairy cows

乳牛の子宮炎の治癒を予測するための統計的推論と機械学習アルゴリズムの統合

 

Prophylactic use of an ultra-diluted complex on health, metabolism, and performance of weaned Holstein calves and its carryover effect up to first lactation

離乳したホルスタイン子牛の健康、代謝、パフォーマンスに対する超希釈複合体の予防的使用と最初の泌乳までのその持ち越し効果

 

Investigating anogenital distance and antral follicle count as novel markers of fertility within a herd of cows with positive or negative genetic merit for fertility traits

受胎性に特徴のある正または負の遺伝的メリットを持った一群の牛における、受胎性の新しいマーカーとしての肛門性器間距離と胞状卵胞数の調査

 

Comparison of reproductive management programs for submission of Holstein heifers for first insemination with conventional or sexed semen based on expression of estrus, pregnancy outcomes, and cost per pregnancy

発情発現、妊娠、および妊娠あたりのコストに基づいた、従来型または性選別精液による初回授精のためのホルスタイン未経産牛の授精のための繁殖管理プログラムの比較

 

Plasma progesterone concentration after first service is associated with individual genetic traits, postpartum phenotypes, and likelihood of conception in seasonal-calving pasture-based dairy cows

初回授精後の血漿プロゲステロン濃度は、個々の遺伝的特徴、分娩後の表現型、および季節的繁殖をしている牧草ベースの乳牛における受胎の可能性に関連する

 

Journal of Reproduction and Development December 2021

 

Association of intrauterine presence of Lactobacillus spp. with inflammation and pathogenic bacteria in the uterus in postpartum dairy cows

分娩後の乳牛の子宮内における炎症と病原菌におけるラクトバチルス属菌の子宮内存在の関連性。

 

Follicular dynamics during the pre-ovulatory and subsequent first follicular wave stages affect the pregnancy outcome in Japanese Black cows

排卵前およびその後の第一卵胞ウェーブの動態は、黒毛和種の妊娠結果に影響を及ぼす

 

Journal of Animal Science December 2021

 

Immune and metabolic effects of rumen-protected methionine during a heat stress challenge in lactating Holstein cows

泌乳中のホルスタイン牛における熱ストレスチャレンジ中のルーメン保護メチオニンの免疫および代謝効果

 

Effects of corn processing and cattle size on total tract digestion and energy and nitrogen balance

トウモロコシの加工と牛のサイズが全消化管の消化とエネルギーおよび窒素バランスに及ぼす影響

 

Mid- to late-gestational maternal nutrient restriction followed by realimentation alters development and lipid composition of liver and skeletal muscles in ovine fetuses

妊娠中期から後期の母体の栄養制限とその後の再給餌は、ヒツジの胎児の肝臓と骨格筋の発達と脂質組成を変化させる