だいさく NOSAI獣医日記

強みをみつけ、チャレンジを与えられる獣医でありたい

初期獣医師へのコミュニケーションの頻度と時間

研修で学んだことと、私がコミュニケーション等について学びたいときにいつも教えていただいている方との対話で、初期獣医師への育成の基本について気づきがあったので3つ書き残しておこうと思います。

① ペーシング

② リフレーミング

③ フィードバックと現状把握

 

①ペーシング

信頼関係構築にむちゃくちゃ大事。

話すスピードがゆっくりな人にはゆっくりと、早い人には早く会話し合わせる。声の大きさに合わせる。相手のうなずきや相づちの頻度に合わせる。歩くスピード、さらには呼吸のスピードを合わせることもペーシングの一つです。

この話をしているときに、子供を寝かしつけるとき何故か理由もわからずいつも子供の横で呼吸を合わせていますね、とお互い話になり、それが実はペーシングですよと教えていただきました。確かに安心感(心理的安心感・安全性)を子供だけでなく親である私自身も得られている感じが何故かします。

 

②リフレーミング

以下の前記事でもお伝えしましたが、今回は例えばの話です。

daisaku-nosai-hokkaido.hatenablog.com

 

・神経質 ⇒ よく気が付く、細やかな配慮ができる、丁寧

・しつこい ⇒ よく考えている、情熱あるね、粘り強い、原因を追究している、入念に確認を行っている、かまってくれる、みてくれている

・幼稚 ⇒ 若々しい、真っすぐ、人懐っこい、純粋、元気、フレッシュ、先入観にとらわれない

・仕事が遅い ⇒ 丁寧、しっかり考えている、見直してミスがない、慎重

などがあります。

 

③フィードバックと現状把握

信頼関係構築のためには、初期獣医師とのコミュニケーションの量は大事ですが、いつも長時間行えばよいというわけではないとのことです。

ここではこちらからのアプローチとして、日、週、月単位で考えてみました。

・日

今日の診療でできたこと、できなかったことを数分で聴きます。

そして、この時は聴くだけ。できたこと、できなかったことを新人本人が自分の言葉で説明することによって自己肯定感が高まります。この時間では議論はしません。

一日の存在に感謝し、労いの言葉(「今日も一日ありがとう、ご苦労様」の一言でも良いと思います)をかけます。

・週

わかりにくかったことはなかったか、不明な点はないか、良かった点・反省点などあったかを、数分~数十分時間をかけて話し合います。そして、知識や技量がある程度高まっている状態であれば「ではどうすれば良い?」を質問し、新人本人に自分で考えさせるフィードバックを行います。まだそれについて知識や技量がない場合は、アドバイスを行います。

・月(月単位、数か月単位)

新人本人がどの程度成長できているか、現状の知識や技量、どのように成長感を感じているかをチェックします。1時間くらいかかるかも。

自分は、この日・週・月の使い分けを意識もしていなかったので勉強になりました。

 

今回知ったことがあったので行動で示していきたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございます。