だいさく NOSAI獣医日記

強みをみつけ、チャレンジを与えられる獣医でありたい

免疫

分娩予定日15日以内の黒毛母牛の血液検査で、子牛の初乳獲得免疫を予測?!?!

特に黒毛和種子牛の下痢症を予防するためによく言い伝えられていますのは、 ①妊娠末期の母牛の栄養管理(1) ②初乳の十分な摂取 ③哺乳管理 ④ワクチネーション ⑤飼養環境管理 などがあると思います。 この中で個人的に興味があるのが、①が絡んだ②です。 はた…

PLテスターと乳汁pH測定器を用いた甚急性乳房炎の早期発見法

この1週間の間に、甚急性乳房炎の牛の治療が2頭ありました。乳牛の診療は若い先生方がほとんど担当してくれているため久しぶりの甚急性乳房炎の診療でした。 そこで、以前に自分が研究していた甚急性乳房炎の早期発見方法が、もしかしたら皆様の役に立てるか…

母牛の初乳はやはり大事!(腸炎と呼吸器病予防のためには)

初乳給与は、子牛の発育と疾病予防にとって絶対欠かせない非常に大切なイベントです。 これは、これから数年~数十年後もまだそうかなと自分は想像します。 現時点では当然のことですので、新しい情報提供というわけではありませんが、初乳がどれほど大事か…

ブログアクセス数10000回の感謝

私のブログへのアクセス数が10000回に到達しました! これは本当に、日々お忙しいにもかかわらず、時間を割いて読んでくださっている読者の皆様のおかげです。 感謝感激です!!!ありがとうございます!!! daisaku-nosai-hokkaido.hatenablog.com 2021年1…

クロストリジウム感染症とミルク濃度(浸透圧)の関係

クロストリジウム・パーフリンジェンス(Clostridium perfringens:通称ウェルシュ菌)によって腹部膨満し急死した51日齢の黒毛和種子牛がいました。 今までクロストリジウムと子牛の関係といえば、壊死性腸炎を考える程度で、クロストリジウム感染症と哺乳…

初乳からの免疫が足りなかった子牛に対して

引用元pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 「初乳摂取がどうしても足りなかった子牛に対して、何かできることはない?」 農家さんからのこの相談に対する1つの方法の論文の紹介です。 生後2日目以降の14日間、代用乳に初乳粉末を追加する方法、2017年 ①糞便や呼吸器病…

初乳給与は1回よりも、数時間後に2回目を行った方がなぜ良いのか

引用元 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 最近、初乳について調べないといけない状況があり調べてみたら、非常に興味深い論文がありました。 「初乳給与は1回よりも、数時間後に2回目を行った方がなぜ良いのか」を示す論文の紹介です。 (結論) ①受動免疫移行不全 ↓ ②…