栄養
特に黒毛和種子牛の下痢症を予防するためによく言い伝えられていますのは、 ①妊娠末期の母牛の栄養管理(1) ②初乳の十分な摂取 ③哺乳管理 ④ワクチネーション ⑤飼養環境管理 などがあると思います。 この中で個人的に興味があるのが、①が絡んだ②です。 はた…
黒毛和種繁殖農場さんで、発情が来ない、受胎しにくい、受胎しても途中でいなくなる、などの繁殖障害で悩まれている農家さんの問題解決のため、まず現状把握するにあたって給与されている牧草成分の分析や代謝プロファイルテストを行うことがあります。 そこ…
お陰様で、私のブログのPV(ページビュー)が20000回に達しました!!! ここまで続けてこれたのも、ひとえに不定期でかつ一回あたりの文章が長すぎる私のブログを時間を使って読んでくださっている読者の皆様のおかげです。 ありがとうございます!!! …
私のブログへのアクセス数が10000回に到達しました! これは本当に、日々お忙しいにもかかわらず、時間を割いて読んでくださっている読者の皆様のおかげです。 感謝感激です!!!ありがとうございます!!! daisaku-nosai-hokkaido.hatenablog.com 2021年1…
クロストリジウム・パーフリンジェンス(Clostridium perfringens:通称ウェルシュ菌)によって腹部膨満し急死した51日齢の黒毛和種子牛がいました。 今までクロストリジウムと子牛の関係といえば、壊死性腸炎を考える程度で、クロストリジウム感染症と哺乳…
自分がちょっとだけ自分の強みだと感じている分野である牛の繁殖や栄養、子牛について自分が興味をもった最新の論文のタイトルを日本語で紹介させていただいています。少しでも日々の診療の参考にしていただければ幸いです。全て英語ですが、全文読めるのも…
わかってはいましたが、馬の繁殖シーズンが始まると、がらりと生活リズムが変わり、如何に睡眠をとるかばかり考えてしまい、なかなか調べたり書いたりする時間がとれず、久しぶりの記事です。 今回は、「ビタミンA」について考える機会がありました。 黒毛…
前回は、2個排卵する理由について、現段階で主流と考えられているホルモン動態について説明させていただきました。今回は、2個排卵しないためのホルモン処置の考え方と方法について、これまでの文献を参考に、自分が後輩に説明できる程度にまとまめていきた…
自分の知る限り、双子分娩を望まれている酪農家さんはあまりいないように感じます。 双子妊娠を少しでも避けるためには、まず双子になる理由を考えないといけません。自分も頭の整理ができていないので、今回もう一度整理しようと思いました。 牛の双子はほ…
黒毛和種繁殖牛の代謝プロファイルテストと飼料設計を継続している1件の農家さんで、「分娩後発情を示さない牛が以前より増えた、授精しても50%の受胎率なんだ」という話を受け、この問題解決に向かうため、まずは現状を把握することから始めました。 現状…
毎月、自分が所属するNOSAIの掲示板に、自分がちょっとだけ自分の強みだと感じている分野である牛の繁殖や栄養、子牛について自分が興味をもった最新の論文のタイトルを獣医師仲間に紹介させていただいているのですが、今月からはこのブログでも紹介させてい…
この2日間で体重の話を続けていますが、生まれた子牛たちの体重や体格についてもちょっと考えることがありました。 生後7日くらいから14日の母牛同居の黒毛和種子牛で、下痢で悩まれている農家さんがいらっしゃいました。その農家さんから、餌箱に置いている…
昨日は黒毛和種繁殖牛の体重を意識することの重要性について少しお話させていただきましたが、そこに特に触れたのは、一昨日にきくち酪農コンサルティングの菊池実先生の講習会を受講した影響がありました。今の乳牛は改良に改良され、明らかに体格が大きく…
今日は、北海道肉牛研究懇話会様主催の「黒毛和種の繁殖成績を向上させる飼養管理」について、有難いことにZOOMによる講師を担当させていただきました。 話の流れは、以下でした。 ①栄養成分の見方 ②第一胃でのタンパク質代謝が肝臓に与える影響 ③代謝プロフ…
引用元 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 妊娠後半の母牛の栄養管理は子牛にとって非常に重要であると言われ続けていますが、それに関するレヴュー論文(2020年)があったので読んでみました。 その中で、古い論文でしたが、3つ参考になるものがありました。 ①J. Ani…