だいさく NOSAI獣医日記

強みをみつけ、チャレンジを与えられる獣医でありたい

変化する

2つ、前に進めた。

①大学生の診療業務体験研修受け入れ

②歴史を変える休日取得

1つ目は、大学生の診療業務体験研修受け入れです。

さっそく令和5年度の4月から開始することができるようになりました!

頼れる後輩が、診療所紹介や大学生へのメッセージなどを考えてくれ、NOSAI北海道のHPに掲載される予定の資料を作成できました。

学生さんへのメッセージ!!!

「私たちの診療所は、馬・乳牛・肉牛を万遍なく診療しており、予防獣医療にも力を入れている一次診療施設です。こちらで勤務する獣医師は基礎系研究室の出身が多いため、臨床系の研究室に所属していない、あるいは大学等での大動物臨床が未経験の学生さんでも安心して研修して頂くことが可能です。管内には日本でも数少ないトップレベルの大動物二次診療施設(家畜高度医療センター)があり、希望があれば研修期間中にそちらでも研修して頂くことが可能です。」

「私たちは、充実した働きやすい診療所を目指して今取り組んでおり、診療所のコミュニケーションが盛んであることが自慢です。大動物臨床の生の現場をちょっとでも肌で感じてみたい学生さんは、私たちと一緒に体験してみませんか?」

その他の内容です。

①3月から6月は毎週1名ずつ、7月から2月は2名ずつです。

②宿泊環境は、近隣の宿泊施設(ホテル)です。

③受入条件および注意事項

 ・対象は、全学年(1~6年) 臨床経験や研究室は問いません。

 ・宿泊施設への送迎あり。自家用車等の移動手段がなくても問題ありません。

 ・土日祝のみの短期研修も可能です。

 ・希望があれば、2次診療施設での研修も可能です。

 

前に進めた2つ目は・・・

この地域の診療所の50年超えの文化、歴史を変えたことです。

この地域は繁殖馬が出産し直腸検査を行い種付けを行い、子馬の診療が一気に増える3月から6月は休みが半分以下になります。

自分が入社した頃は、休みが1日もなく、夜間当番も週6日でした。徐々に休みが増え、昨年は4~5日取得することができていました。

しかしながら、振替休日もなくそのような休日日数しか取れない環境では本気で前に進むことができない、このままでは若い獣医師が生きがいをもって仕事に取り組める環境にはならない、変化しないといけないと思い、覚悟をもって相談しました。その結果、暦通り、まずは3月は9日、4月は10日、皆が休みを取ることになりました。

しかしながら、強烈な変化なので、開始した途端に皆がかなりストレスを感じることが想像されます。

正直なところ休みを取るということは、出勤している獣医師は仕事が非常に多くなるのは間違いないです。出勤日はつらいと感じる日があるかもしれません、いやあると思います。しかしながら、その中でどうすれば皆で診療を分配できるのか、苦しい中でも充実感、成功体験ができるか、を皆で考えれば、新たなステージに進める診療所メンバーだと信じています。

時代や環境へ適応するために、今の自分の長所を捨ててでも変化し続けることが大切だと、自分は幼少期から教わり経験してきました。あくまでも自分の考えです。

牛の繁殖が自分の強みだと思って、また博士号も牛の繁殖で取得されていただいたにも関わらず、今の自分は、繁殖検診はたったの2件です。正直悲しい気持ちもありますが(牛に会う機会がなくなってきました(泣))、それは後輩に任せて、その時のメンバーや時代の変化に対応していこうと思っています。

特に高校時代のサッカー部のメンバーは、特待生や中学時代は各校のエースが全員集結したチームでした。その中でポジション争いがあり、激しい競争でした。そこで、自分がこれまでの自分にこだわり続けるのか、周りのメンバーやそのチームの方針へ適応するために、考えを変える、またポジションを変えるのか、が非常に大切であることを学びました。ポジションを変えプロのJリーガーになった選手もいます。

 

2023年は本当に変化が強い年になりそうです(年に”させた”と言った方が良いかもしれません)。

でも、7月になって、皆がやりきったという成功体験を味わえるためにも、自分、自分たちが何をすれば良いのか考えて毎日を送っていきたいです。