だいさく NOSAI獣医日記

強みをみつけ、チャレンジを与えられる獣医でありたい

続けることの大切さ

『続けた先に何か見えるものがある』

昔から「継続は力なり」と耳にたこができるほど言い伝えられてきましたが、継続することがいかに大切かを、改めて家族で話し合うことができました。

12月4日放送の炎の体育会TVで、柔道オリンピック2連覇、日本の柔道精神を色濃く受け継ぐ、柔道する人のあこがれの存在である大野将平選手が子供たちへ向けた言葉でした。

「継続」は、大野選手だけではなく、将棋で有名な羽生善治さんも、有名な言葉を残しています。

才能とは何かと問われた時には、「続けること。できそうだが実はこれが最も難しい」と答えるそうです。

 

私が所属する組織であるNOSAIに入社する多くの新人獣医師が、診療だけでなく研究も行っていきたいという嬉しい向上心を持っている話をよく聞くし、自分も新人獣医師から直接聞いたことがあります。でも、少し勉強し、研究して1~2回学会発表したら別の、少しかじってある程度分かれば別のように継続してそのテーマを深く追及する前に終わってしまっていることが多いと自分は感じてしまいます。せっかく見つけ、続ければ誰も知ることができなかった領域に達し、農家さんや獣医医師仲間など皆の役に立つ情報を提供できるかもしれないのにと。

 

子供の習い事も、1年か数か月でやめてしまっては、自分に本当に向いているものなのか、自分が自信を持てる強みになるものなのか、楽しみを本当に感じること、これらを本当に知ることが出来ないと自分は思います。だから、子供には、苦しくてもつまらい時があっても、一度決めて始めたものは、続けるように言っています。

 

自分が感銘を受けた、TEDトークにも出演されたアンジェラ・ダックワース先生の書籍「GRIT やり抜く力」でも、継続することが人生にとって非常に重要であることを科学的に証明されています。

 

自分も、博士論文につながった研究は獣医師4年目に始まり、11年間続けたものでした。

また、人生最大の恩人に出逢えたのも、サッカーを9年続けた中学3年生の時でした。

 

しかし、最も大事なのは、続けられる環境に自分がいることを周りの方々に感謝する気持ちを持ち続けることを忘れてはいけないと、自分は思います。