前回100回目の記事を書いた後に、100日程ブログが止まってしまいました。
実は、昨年の11月ごろから準備を開始していた、私が担当する研修のなかでもメインの研修(中堅獣医師対象)の最終準備をこの100日でしていました。
その研修が遂に始まり、先週第1班(全3班)が終わりました。研修では、牛の繁殖と人材育成についてを担当しています。
繁殖は、「発情周期のステージ推測」と「発情誘起、定時人工授精の基礎」。
人材育成は、「新人獣医師の心得」と「新人への教え方」です。
第1班が終わり、ちょっとだけ気持ちが楽になりました。
最初はどのような内容を行うか非常に悩んだのですが、ある先生からこの内容はどうかと話になり、さらに様々な年代の多くの方々に取材させていただく機会を得て、多くのご助言をいただき、この内容に決まりました。特に繁殖に関しては、この2点についての要望が非常に多かったです。私自信、それなりに繁殖は追及してきたつもりですが、いざ調べてみると表面上の理解でやっていた点が多々あり、自分自身が勉強させられました。NOSAIは農家さんの経営に非常に直結する繁殖管理に携わる獣医師が多いため、少しでも貢献できる研修をと考えています。
人材育成に関しては、自分の今までの経験、周りで人材育成がすごい方の考え方や姿勢、また育成に関する講習会に参加したりして情報を得て、それを伝えました。私が伝えたのはあくまで一つのやり方で、どれが正しいかは正直わかりません。しかしながら、これだけはやってはいけない育成方法や姿勢はあり、これに関しては多くの方でそこまで食い違いはないのではと私は思っています。このやってはいけない行動をやらないことで、かなり効果的な育成の可能性を高めることができるのではと思います。
今回は、ずーと話しを聞いているだけではなく、皆さんの素晴らしい考えを出し合うグループディスカッションを多く取り入れてみたり、質問したりして、研修生の皆さんがたくさん話してもらう時間を作るようにしてみました。お互いで問題を出し合うディスカッションも作ってみました。想像をはるかに超える活発なディスカッションになり、準備段階でずっとあった構成の不安も研修生の皆様のおかげでかなり払拭されました。ディスカッションでは、1班あたりの人数を適度な人数にすることがより意見が出やすいように感じました。私自身が色々教えていただくことが多く、非常に有難く勉強になりました。
研修はまだ始まったばかりですが、「研修っていいな」「現場で実践してみよう」と行動に結びつくように思ってもらえるようにより良いものを準備していきたいです。
久しぶりにも関わらず、最後までお読みいただきありがとうございます。