この1か月、娘たちがバスケットボールを通して少しずつ成功体験を得ることが増えてきて、やりがいを感じている姿を目にします。
そこで、「やりがい」ってなんだろう、例えば「仕事のやりがい」ってなんだろうと頭をよぎりました。
結局、人それぞれやりがいは違うなと思います。
でも、そもそも「やりがい」とは、を広辞苑で調べてみると、漢字では遣り甲斐と書き、意味は「するだけの値うち」と記載されていました。
論文も調べてみました。
これまでに報告された論文の中で、個人的にすごくしっくりきた論文がありました。
1976年と約50年前の論文ですが、ここではやりがいを感じる仕事として5つ提示されていました。
Hackman, JR and Oldham, GR. Motivation through the Design of Work: Test of a Theory ORGANIZATIONAL BEHAVIOR AND HUMAN PERFORMANCE 16, 250-279 (1976)
その5つとは、
① Skill Variety
仕事を遂行する上で、その人の持つ様々なスキルや能力を駆使した様々な活動が必要とされる(多様性)
② Task Identity
目に見える結果を伴う仕事を最初から最後まで関われる(完結性)
③ Task Significance
周囲の人々の生活または仕事に良い影響を与える(有意義性)
④ Autonomy
その仕事が個人に実質的な自由、独立、裁量が与えられている(自律性)
⑤ Feedback
自分のパフォーマンスの有効性について他者から明確な情報を得られる(評価)
特に、4と5が充実すると、やりがいが非常に高まる、と報告されています。
今の自分を考えてみると、
①はOK
②はOK
③はたぶんOK
④はまあまあOK
⑤もまあまあOK(有り難いことに、自分の言動に対して指摘してくれる先輩方がいます)
と感じます。
みなさんはどうでしょうか?
人それぞれ仕事や私生活の考え方は違いますが、ワークライフエンリッチメントという概念から考えると、仕事でやりがいを感じることは、ライフの面の私生活にも良い影響を与えると思いますので、このような考えを大事に考える人たちに対してその環境を作れるように努めたいです。